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敏感ペットボトル

分別の基準はあいまいです。「燃えないごみが燃える日」というブログのサブブログです。

R18映画「愛の渦」感想、微ネタバレ

ごめんやで、グーグル

15歳の童は興奮の真っ只中にいた。小柄な体つきに不相応な大きな紺のボストンバッグをたすき掛けにし、青白く刈り上がった揉み上げは平成生まれの中学生とは思えないみすぼらしさ。努めてすまし顔を作り、DVD3本をカウンターに置く。

「お客様、こちらの商品は18歳未満の方にはレンタルご遠慮頂いているんです」

頭は真っ白に、顔面は真っ赤に染め上げられた。何故だ?確かに金髪ヘアヌードのパッケージに惹かれたことは否定しないが、成人向けの暖簾の奥以外にR指定の商品が並んでるなんて!?

「あっ、あっ、そうなんですね!?じゃあ全然大丈夫です!!??」

不測の事態も織り込み済みだと平然を装う表情と裏返る声の乖離が惨めであった。
18禁の2本はレジで取り上げられ、15禁のセクシャルバイオレンスな1本のみを少年は持ち帰る。帰宅するなりレンタルしたブツをDVDデッキにレディー・セット。手早くポイントをサーチし、1、2の3で果てた。親が妹の塾の送り迎えで出かけている時だけが僕のゴールデンタイムだった...。


あれから僕は成人し、誰の視線に怯えることもなくR指定のDVDを借り、誰もいない下宿先で独り燃え上がることができるようになった。

そんなわけでオトナになった僕が、R18指定の映画「愛の渦」をTSUTAYAで無事、1週間レンタルできたことをここにご報告致します。

きっかけはいつも読んでいるあるブログで紹介されていて興味を持ったこと。ブログで面白そうな本や映画を紹介されても、そそられるもののその足で書店に駆けて行ったりamazonでポチったりすることはないのですが、今回は数時間以内でした。エロのチカラは偉大です。

あらすじはyahoo映画から拝借

高級マンションの一室に設けられた秘密クラブ、ガンダーラ。そこで開催される乱交パーティーに、ニート(池松壮亮)、フリーター(新井浩文)、サラリーマン(滝藤賢一)、女子大生(門脇麦)、保育士(中村映里子)、OL(三津谷葉子)、ピアスだらけの女(赤澤セリ)たちが参加する。セックスしたいという共通の欲望と目的を抱えている彼らだったが、体を重ねるのに抵抗を感じる相手も浮上してくる。さまざまな駆け引きが展開する中、ニートは女子大生に特別な感情を抱くようになっていく。

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主演の門脇麦ちゃんは以前、沢村一樹主演のドラマ「ブラック・プレジデント」で見たことがあって、フワフワと浮遊感のあるキャラを見事に演じてて印象に残っていました。朝ドラ「まれ」にで出ていることは先ほど知りました。そんなクリーンな朝ドラ女優がおっぱい揉まれては激しく喘いでいたので僕はビックリしちゃいましたね!

僕はこの約20年の人生で、家族内で性の話題に触れたことがほとんどありません。友人間でのコミュニケーション上で必要に応じて話を合わせることはするものの、高校生の頃までは性をタブー視していることがなんとなく伝わるのか、男友達に「下ネタ嫌いだと思ってた」と言われることが何度もありました。自分から忌避しているつもりはないのですが、根底のところに潔癖な面があるのかもしれません。性というものを神聖化している、というのとは全く違うのですが。

予告編を観たときに登場人物に「ニート」と「童貞」がいることが分かったので、この2人のどちらかに投影しながらストーリーを見ていくことになると思ったのですが、結局どの人物にも自己投影できずに終わりました。この映画の登場人物は、セックスが大好きで、一目も憚らない特殊な人々なのです。この作品を見て、改めてこういう秘め事は秘めてナンボのものなんだという結論を出しました。「意外と皆さん、心の底にこういう欲求ありますよね?」というのがこの作品のメッセージだとしたら、「ねーよ」で一蹴してしまいます。

そういえば、出だしで店長からこういう説明があります。

「うちは、セックスがしたくてしたくてしょうがない人たちが集まるサークルなんですよね?(中略)セックスまでに至る過程はとてもめんどくさいですよね。でもうちはそういう余計な駆け引き一切なくしてすぐにエッチなことができるんですよね」

でも本編を観れば分かるんですけどね、結局は男女どちらからか「プレイルーム」へ行きましょう。という風に話を持ち掛けなくてはいけないわけです。そういう思い切りは必要なわけです。そうなると僕には難しいなあ。僕が参加したら夜中ずっとバーカウンターでウジウジしてそう。

最初参加者が引き合わされた際に、探り探りよそよそしい世間話を始めるシーンなどは見ていて面白いものでしたが、壮大な音楽に乗せた濡れ場にはそこまで性的にそそられるものではなかったし、不細工カップルが合流してきてからはもはやギャグでしかなかった。あまりエロさを感じなかったのは、登場人物ほぼ全員が直球のセックス好きであり、そこに侘び寂びもクソもなかったことだと思いますね。

性的な興奮を得たければ迷わずAVを観ますしねえ・・・
エロスを芸術として鑑賞できるまでに至るにはまだまだですね。そんな日が来るとも思えませんが。

痴女最高や!有村千佳ちゃん最高や!

まだ子どもなんですかねえ


(追記)

R18映画「愛の渦」感想、微ネタバレ - 敏感ペットボトル

直球セックス会場であっても社会性を持ち込んでしまう矛盾あたりに面白さがあるのかも。

2015/09/22 22:42

b.hatena.ne.jp

コメント頂いてハッとした。矛盾を感じていながらもそこに面白みを見出せないあたり、やはり僕の感性は成熟していないのだな、と。